2. ABAQUS/CAEの使用方法¶
Info
商用アプリケーションの学内利用に際し、ライセンスの利用制限を設けております。ライセンスを占有しないようご協力ください。
ライセンスの占有・長時間利用を確認した場合、予告なくライセンス利用を停止することがあります。
詳細についてはライセンスの制限内のライセンス数の制限についてをご参照ください。
Info
本ページのコマンドライン例では、以下の表記を使用します。
[login]$ : ログインノード
[rNnN]$ : 計算ノード
[login/rNnN]$ : ログインノードまたは計算ノード
[yourPC]$ : ログインノードへの接続元環境
2.1. ABAQUS/CAEの起動¶
TSUBAMEに接続しての利用は動作が重く、また、ABAQUS/CAE をリモートサーバに接続して利用する方法はベンダ非推奨となります。 そのため、センターでは研究室のPCにインストールして使用できるようWindows 版の学内配布を行っております。 配布の詳細は商用アプリケーションの学内配布をご参照ください。
なお、学内端末にインストールしたABAQUSではABAQUS/CAE の起動はできますが、ジョブの実行は出来ないよう機能制限しています。 そのため、ジョブを実行する際は、TSUBAMEに入力ファイルを転送してTSUBAME 上でジョブ実行し、計算終了後PCに計算結果のファイルを転送する作業が必要となります。
2.1.1. インタラクティブ実行¶
ログイン方法を参考にログインノードにログイン後、インタラクティブノードを利用したX転送を参考にノードをX転送付きで確保して下さい。 以降の例では、全て計算ノードにログインした状態で行います。
コマンド実行例
例では2時間接続で、割り当てノードとしてr1n1が割り当てられた場合を想定しております。 割り当てノードはコマンド実行時に空いているノードですので、明示的にノードを指定することはできません。
[rNnN]$ module purge
[rNnN]$ module load abaqus
[rNnN]$ abaqus cae
2.2. ABAQUS CAE の起動オプション¶
主な起動オプションを以下に示します。
出力データベース名を指定しての起動
[rNnN]$ abaqus cae database=<出力データベースファイル名>
(例) $ abaqus cae database=beamimpac1.odb
リプレイファイルに書き込まれているコマンドを自動的に処理させる場合
[rNnN]$ abaqus cae replay=<リプレイファイル名>
(例) $ abaqus cae replay=abaqus
2.3. ライセンス使用状況の確認¶
ABAQUS/CAEのライセンス利用状況は以下のコマンドでご確認ください。
[rNnN]$ abaqus licensing dslsstat -usage
2.4. 使用上の注意事項¶
- 大規模なモデルや、計算ステップが多いモデルを扱う時、出力が膨大になる可能性があるので、出力内容を制限するようにして下さい。
- 入力されたコマンドは、リプレイファイル(デフォルト:abaqus.rpy)に書き出されます。ファイル名を変更して保管しておくことを、お勧めします。
- 実行中に強制終了させると、ライセンスをしばらく掴んだままの状態になることがあります。FileメニューからExitを選択して終了するようにしてください。
- ABAQUS/CAE上からジョブを投入しないで下さい。システムトラブルを引き起こすことがあり、他のユーザに迷惑をかけることになります。